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あれから、数日が経った。
あの日、逃げるように慌てて帰って行った彼女も、翌日には何事もなかったかのようにケロッとしていて・・・
そんな彼女を見ていたら、何だか一人深刻になって考え込んでいた自分がバカらしく思えて・・・心の中でそっと苦笑した。
どうやら彼女は、あの日の出来事など何とも思っていないらしい・・・
考えてみれば、そんなのは当たり前の事で・・・あの日は、オレがどうかしていただけだったんだ。
そもそもオレは、今後、家政婦の彼女とどうやって上手く付き合って行けばいいのかを模索していただけで、恋愛うんぬんの話を考えていたわけではない。
それはきっと、彼女にしても同じ事で・・・
まだ２０歳を過ぎたばかりの彼女から見たら、オレみたいな３０過ぎの子持ちなんて、世代が違い過ぎて恋愛対象にもならないだろう。
だいたい、依頼人と家政婦の恋愛なんて・・・いかがわしいＤＶＤの中だけの話だ。
・・・ん？
いやいや、いかがわしいＤＶＤって・・・
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