To my dearest

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冬になると思い出す 粉雪のようなあなた あなたからの言葉は 心に静かに降り積もり わたしを満たしてゆく  時に厳しく  時に優しく 期待を込めて 放たれる言葉は 重く圧し掛かり 呼吸すら 止めてしまいそうになる それでも…… 渇きを癒すのも あなたからの 何気ない 労いの言葉 少し気弱になると立ち寄る 海のようなあなたの世界 あなたの奏でる音は 広く深く寄せては引き 心地よく揺らしてゆく  時に冷たく  時に温かく 絶え間なく 流れ続ける音は 心に溜まった熱を 優しく諌め 冷やしてくれる かと思えば…… 沈み冷え切った心に 寄り添い 独りじゃないことを 教えてくれる 居心地良くて いつまでも 留まりたくなる 何度も 訪れたくなる 心の細部までが 安穏だと告げる世界 今日もあなたの海で眠ってる image=498007045.jpg
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