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サルとネコとクマが仲睦まじく食事中。エサは、ワニの化け物。
半年前のオレが目にしたら、きっと嘔吐しているに違いない光景だった。
「駄目だ、もう警察を押さえきれない。処分はできたか」
スーツの男が飛び込んできた。
その狼狽ぶりから、どれだけ切羽詰まっているかがわかる。
ラバナスの肉片は、あらかた処分できていた。
三匹も満足そうに腹を抱えているし、あとは土嚢袋二つを車に運び込むだけだ。だが、血痕までは隠せていない。
「もう、五分なんとかならないの?」
葵さんは、ひと仕事を終えて休憩のつもりなのか、内ポケットからタバコを取り出した。
「無理だ。ひとり、やっかいな刑事がいて、力づくで入ってこようとしてやがる。平松も雨宮も投げ飛ばされたよ。もう、玄関に片足突っ込んでる」
タバコに火をつけて、心地よさそうに煙を吐き出す。
「じゃあ、あと三分だけ。ほら、男の子、なんとかしてきなさいよ」
と、視線をこっちに向けてくる。え、オレが? 抵抗する間もなく、スーツの男に手を引っ張られた。
「こっちだ」
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