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黄色いカングーと水色のラパンは、並んで秋葉公園へ向かった。
それは、日本庭園やアスレチック、野外音楽堂も備えた大きな公園。
桜の名所としても有名で、この時期は、気の早い枝がちらほらとピンク色の花を咲かせる。
オレたちは、第二キャンプ場に近い駐車場へ車を停めた。
「サンプルで持ち帰れないものは、よくここで処分するのよ」
葵さんの指示に従って、車からバーベキューコンロを運び出す。
薪と着火剤、それと土嚢袋を二つ。もちろん、性悪女はタバコを吸いながら、見ているだけだ。
不満げに重い荷物を抱えるオレ。
一方、梅田さんは嬉しそうに土嚢袋を担いでいる。
早朝五時にもかかわらず、軽いフットワークだ。これも愛のなせる業。
キャンプ場には二張りのテントがあった。
まだ朝晩は冷え込むってのに、どこにも物好きはいるもんだ。
テントからちょっと離れた場所に、バーベキューコンロを設置する。
葵さんは慣れた手つきで火を点け、土嚢袋からトングでワニの肉片を取り出し、焼き網には乗せず、直接コンロの中へ投げ入れた。
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