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「お前、やっぱ頭おかしいんじゃない?」
「そ、それ言うのやめてって言ったじゃん?」
「はぁ?だって本当の事だから仕方ないじゃん?」
「…本気で言ってるの?」
「あぁ、本気。
ついでに、お前の母ちゃんも頭おかしいんじゃね?あ、だからお前も頭おかしいのかー。」
頭が真っ白になった。
私の事ならとにかく…母親の事まで…。
「…ひどっ…ひどすぎる!!」
私はたまらなくなって、玄関に走り出した。
”なんで??
さっき、ごめんねって言ってたじゃん…
だから私、帰ってきたのに…。
夜中だからって引き止めたお母さん押し切って、帰ってきた所なのに…。
もう言わないでって…言わないって約束したのに……”
ーードン!!
突然背後で大きな物音がして、足が止まった。
恐る恐る振り返ると、そこには仁王立ちした彼が、壁を殴り大きな穴を作っていた。
「…なっ、何し「めんどくせー!!」
私の言葉をかき消してしまうくらいの大声で彼が叫んだ。
私は怖かった。
ただ、ただ、怖かった。
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