第18章 身代り人形の愛

15/25

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「どうする?」 律は立ち尽くす可偉人に向きなおった。 「強引に奪って行くか?それとも――」 選択権を委ねるようなやり方 彼らしくないと思ったけれど。 それもまた 言うことをきかない愛の仕業だ。 「月日が経てば人は何もかも忘れる。心変りもするだろう。俺から奪って行くなら今だ」 言うと律は 「ンッ……」 可偉人によく見えるよう 指先を僕の顎にかけ顔を上げさせた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加