第18章 身代り人形の愛

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そうか。 最初から分かっていたじゃないか。 『律お兄様と呼べ――』 はじめから 律は執拗に僕にそう求めた。 「あなたは……可偉人を僕みたいにしたかったんだ」 年中髪をとかして 人形のように可愛がり 言いなりにして 永遠に閉じ込める。 「違う……」 「違わないだろ!」 僕の求めた愛が そこにはあった。 でも叶わなかった――。
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