無くした指輪と終わる世界

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「え………は!?」 キラ、と光る小さな金属。 コウタの探し物がそこにはあった。 「あああ!!!あああああった、え、あった!!!!あったんだけどおお!!!!????」 「はーいはいはーい、良かったねー、わかったからボリューム落とそっかー」 サキに言われて口を塞ぐ素直なコウタ。 かわいい後輩の頬に、サキはそっと両手を置いた。 「大事にしてよね」 口を塞いでいる手の甲に、キス。 この世もコウタの気持ちにも、当分終わる気配はない。
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