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「待て待て。僕のせいじゃないぞ」
「じゃ、僕のせい?へえー、ふうん、なるほど」
「いや、違うんだ」
「いいよ。汚い大人はみんなそう言うから」
ベッドサイドにかけてあるガウンを羽織ると。
僕はおもむろに立ち上がりバスルームへ向かう。
「待てって!」
よほど自己弁護したいのか
凪は慌ててぼくについて来た。
「誤解だよ」
「誤解?どんな?」
洗面台で顔を洗って
思い切り滴を吹き飛ばす。
鏡越し睨みつける僕に
困った顔して凪はタオルを手渡した。
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