261人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「ホテルの人だから」
そこで初めて
手にしていたタオルのロゴが
僕の目に飛び込んできた。
「あ……」
どうして気付かなかった?
着なれたガウンの胸元にも
同じ――インペリアル・ホテルのロゴ。
「遅くに失礼致します、お客様」
だけどもう遅い。
隠れる間もなく僕の姿は
ドアの向こうに立つホテルマン
そして――。
そのまた後ろに立つ
ホテルの若き総帥の前に晒される。
最初のコメントを投稿しよう!