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「どういう意味?」
熱視線は
「それはつまり……」
ギムレットを飲み下す赤い唇から
喉へ首筋へ――。
「君みたいに綺麗な男の子は見たことないって……意味」
そして再び
僕の視線と交わりとどまった。
「あなたも今まで見た記者の中じゃ、群を抜いてセクシーだよ」
じっと瞳を見つめたまま
ふいに微笑んでやれば。
「それは……光栄だな」
今度はすっかり
仕事を忘れて呆けた顔で。
凪は落ちつかなさげに
襟足の髪を弄った。
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