第36章
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第36章
あれから――。 僕は長いこと あなたについて 考えてみたんだよ お兄様――。 そして結局 あなたのこと 何も分かっていなかったことに 気づいた。 意気地無しで浅はかな僕は すぐに考えることをやめた。 代わりに 寂しがり屋の羽虫のように。 夜な夜な 人の集う明るい場所を求めて渡り歩いた。
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