13人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
大切なあなたへ
私を大切にしてくれる
あなたへ
あなたが私を
大切にしてくれるから
安心して私は
私を大切にできるのです
私が私を
大切にしてもよいのだと
こんな私に、そっと教えてくれたのは
あなただけだから
あなたは、私よりも、大切な人
だからね
あなただけは、泣かないでね
ずっと私を
優しく、慰めていてほしいから
私がずっと
あなただけは、泣かせたりはしない
あなただけは、ぜったいに
落ちこまないでね
いつでも、たくましくあって
私をいつも
励ましていてほしいから
いつも私が
あなただけは、救ってみせる
もしも風邪をひいたなら、私を抱きしめて
あなたとかわるから
ケガをしたなら、私にうち明けて
あなたの手足になるから
あなたは、永遠に
健やかで、元気で、明るくあって
誰よりも強く、強く私を
守りつづけていて
そのためならば私は
これからのあなたに起こりうる
すべての災いから
あなただけは守ってみせる
大切なあなたに
大切にしてもらえる私は
あなたにとっての、希望でありたい
いつだって
あなたが求める、光でありたい
そう
毎日誓いながら
あなたの手を握りしめ
くっついています
たやすくふりまかない
あなたの、そのほほえみを
今日も、独り占めしながら
私たちの間に
奇跡と呼べそうな、素敵な過去は
まだないけれど
いま、ここに、美しくあるのは
気高く、凛々しいきもち
そして、咲き誇る春の下、あるこう
私が、これまで生きてきた意味と
これから生きていく理由を
穏やかなぬくもりで
それとなく伝えてくれる
大切なあなたへ
「ありがとう」って
言ってるだけじゃダメだって
ようやく気づけた
大切な私へ
ありがとう、愛します
最初のコメントを投稿しよう！