中身と外身

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ここから急いで帰っても…早くて20分。 しかし学校内で慌てている態度など見せられない。 よし、学校から離れたらダッシュだ!! 俺は素早く帰りの支度を済ませ、平然な態度で教室を出た。 放課後の学校だがまだチラホラ生徒はいる。 そこで俺が走ったりしていたらなんと思われるか… とりあえず早く学校から出たい。 今すぐにでも走り出したい衝動にも関わらず学校内では平然を装う。 と、心の中で葛藤していたら声をかけられた。 「あ、白凪お疲れ!」 「ん…あなたは確か、体育委員の宮村先輩」 「凄い!名前覚えてくれてるんだ」 「まぁ、各委員会のメンバーは一応…」 「すげぇな白凪は。しっかりしてるし、人のこともよく見てるし」 「そんなこと無いですよ。すみません、私急いでいるのでこれで失礼します」 俺は話を切り上げて宮村先輩にお辞儀をすれば下駄箱の方へと足を急がせた。 一人称が違うと思っている人もいるだろうからちょっと説明。 普段の一人称は「私」。でも本当は「俺」を使っている。 話し方も学校では風紀委員長らしく敬語で堅っ苦しい話し方(友達から言われた)だけど、学校ではなかったらもっと普通に喋っていると思う(普通がイマイチ分からないが)。 まぁ、簡単に言えば… 俺はヲタクだが風紀委員長で、普段はあいりん萌え~とか言っているが学校では真面目の秀才と呼ばれている。 だから俺がこんな奴だってばれたくは無いのだ。 .
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