中身と外身

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学校を出て5分ぐらい歩いた所で俺は歩くスピードを上げ、歩きはダッシュに変わった。 「はぁっ、はぁ…あと、10分っ!」 息も荒くなってきたが自分の自宅へと急ぐ。 あの角を曲がればあと少しっ バイク整備屋さんの角を曲がれば俺の家まで一直線。 俺は速度を変えずにそこの角を曲がった のだが… 「っっ!!」 「っ!」 角を曲がったのと同時に誰かとぶつかってしまった。 これはよく漫画である事だ。 朝遅刻しそうになって食パンくわえて走っていた所、曲がり角で可愛い女の子とぶつかってしまう。その可愛い女の子は優しく俺にそっとハンカチを差し出してくれ、それからハンカチを返すために連絡先を交換してそこから恋愛に発達する…というストーリーの漫画をこの前読んだ所だ。 と、こんな展開になればいいなと思いつつ尻餅をついた俺は反動で目をつぶってしまったのでそっと目を開けた。 「…いてぇ…」 実際現実なんて漫画のようにはいかない。 それどころか目の前には… 「ったく、どこ見て歩いてんだよアホ」 そう、目の前には頭が金色に光った奴がいた。 スーパーサイ◯人でないことは確かなのだが… これは俗に言うヤンキーというものだろうか… .
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