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まっすぐに俺を見つめる福原さんの目は真剣だった。
俺は言葉を発することが出来なかった。
そのまま沈黙が続いた。
すると福原さんが俺の手をつかんだ。
「いまは、まだ答えが出ないってことでいいか?」
福原さん両手に包まれた俺の手は次第に熱くなっていく。
ゆっくりとうなづいた。
「それなら…1度お試しで付き合ってくれないか?それで俺を好きになれなかったら、その時は……葛西?お前の言葉で俺を振ってくれ。」
「……。」
「俺に、チャンスをくれないか?」
「………………はい。」
今日俺は会社の上司と付き合った。
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