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今福原さんはいない。
話すなら今かな。
「葛西さん、ちょっといいですか?」
いつもの営業スマイルで陽人さんを呼ぶ。
一瞬ビクッとする陽人さん。
いらいら。
まぁ表情には出さないが。
「これ、一緒に探してくれませんか?」
「えっあっと…、俺は今ちょっと無理だから、他の人に頼んでくれ!」
そう言って去ろうとする陽人さん。
は?逃がすわけないじゃん。
「ありがとうございます、じゃあ一緒に行きましょうか!」
無理矢理腕をつかんで連れていく。
いつもこの時間は人が来ない会議室。
陽人さんと入った後鍵をかけた。
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