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雲ひとつない青い空が広がっていた。
その青い世界に吸い込まれそうな
錯覚に恐怖を覚えながらも
決して手が届くことはない。
一歩踏み出そうとしては、戻され
自分が大地から離れることが
出来ないことを思い知る
人が天を目指すには踏み台がいる。
そして、天にたどり着いた今
自分のいた場所が余りにも小さく
絶望する
夢を手にした者は、その儚さに
力を手にした者は、その無力さを
嫌でも気付かされる。
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