19人が本棚に入れています
本棚に追加
あんなに好きだったあさひのことが、
今では、遠い昔の出来事。
すぐ隣りにいるのに、二人の間には、
透明な薄いガラスで分けられて、
離れているよりもずっと、ずっと
寂しさを感じる。
孤独
私は独りぼっち。
周りからは、いつも一緒で仲が良いと、
羨ましがられるけれど、実際は心が通じ
合わない、赤の他人。
ううん、通じあったと思ったのは、
出会った時からの、単なる私の勘違い。
私が感じた優しさは、ただの思い違い。
あさひという人間は、
本当は、誰よりも冷たい人。
あの人は、誰も受け入れない、
心の底から冷えきった人。
寂しい。
こんな寂しさがあるなんて、知らなかった。
2人でいるのに、寂しさが消えない。
2人でいるから、余計に寂しい。
最初のコメントを投稿しよう!