19人が本棚に入れています
本棚に追加
私は1969年7月4日生まれ
そうアメリカの独立記念日に生まれ。
家族は、お父さん、お母さん、
私と妹の、4人家族。
お父さんは普通の会社員で、私が小さな頃
から単身赴任で週末しかいなかった。
お父さんは自分が、プロ野球選手に
なりたかったけど、かなわなかったから、
「子供を、プロ野球選手にしよう!」
って思ったみたい。
でも、残念なことに、子供は女の子2人。
だから、週末に帰ってくると、
近所の、少年野球チームの監督をやってた。
私は女の子だったけど、いつもお父さんと
一緒に、小さな頃から野球チームに行ってた
から、小学校に入ると当たり前のように、
チームに入った。
チームに入って見るとほら、女の子は男子
に比べて成長が早いでしょ?
だから、入ってみたらけっこう優秀で、チーム
ではエースで4番。
最後には、キャプテンまでやったのね。
そしたらお父さんはすっごく悔しがって、
「おまえが男だったらな~」
って、いつもお酒を飲んで、心から悔しそう
だった。
私自身は、野球は嫌いじゃなかったけど、
いつまでも男子よりも優秀ってわけじゃ
ないのはわかってたから、野球は小学校
まで、って決めてたの。
でも、私が野球をやめたら、代わりに妹が
チームに入ると思ってたのに、妹は野球を
やらず、私達が野球に行ってる間はいつも
お母さんと買い物へ行ってた。
私、野球は好きだったけど、お母さんと
いつも楽しそうに、色んな買い物をして
くる妹が、ほんとに羨ましかった。
でも、その頃からなんとなく
自分は長女だから親の期待に応えないと!
って、無意識に考えていたから、
「野球を休みたい」
とは言えなかった。
お父さんは、なにが不満だったのか
わからなかったけど、週末に帰ってくる度、
お酒を飲んで、私にとてもきつく当たった。
とりわけ勉強に関しては、とにかく1番
じゃないと気に入らなくて、いない間に
あったテストは、必ずチェック。
100点じゃないテストに関しては、復習
のために、全問正解するまでひたすら同じ
問題をやらされた。
それは異常なくらいの執着心で、なんだか
私に対しての怒りじゃなくて、今現在の
不甲斐ない日常の自分に対しての、怒りに
思えた。
最初のコメントを投稿しよう!