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凍えるような寒さ。
朝、布団から出るには少し勇気がいる。
それでも、容赦なく耳元で鳴る携帯電話。
うるさい。
そう思い布団を深くかぶり直す。
電話を手に取らなければ鳴り止むことは無いのに。
たまらず、携帯を手に取り電話に出る。
「起きろーー!!!」
下手な目覚ましより遥かに目覚めが悪い。
「おぉ。」
そう一言言って電話を切る。
また、鳴る携帯。
「分かった。起きてる、大丈夫。」
電話越しに大きなため息が聞こえる。
「毎日毎日毎日毎日。起こす身にもなってよ。」
なんでこいつ朝からこんなうるさいんだろう。
毎日、そう思いながら起きている。
「優、今日わ?」
「仕事次第。部屋で待っててよ。」
「分かった。頑張ってね。」
あぁ。っと返事をして電話を切った。
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