第1話

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カーテンを開けて窓から外を見る。 起こしてくれた女性は彼女の美玖(ミク)。 スーツに着替えコートを羽織り外に出る。 「やべぇ、凍え死ぬ。」 これも毎朝呟いている。 上京し、不動産会社に勤めて2年。 忙しい日々を過ごしている。 携帯にLINEが入っている。 「道也(ミチヤ)かよ。」 小学校から高校まで同じだった地元の友達。 今日お前ん家泊めてくれ。 そう一言だけ書いてあった。 東京来てんのか?仕事? そう打ち込んで返信。 美玖来るけどまぁいいか。 駅に向かい電車を待つ。 満員電車に揺られ会社に向かう。 最初は本当に嫌だったが、もう慣れた。 こうやって毎日毎日同じ日の繰り返し。
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