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それから私達は お正月と言う事もあっておせちやお雑煮を頂いたり 拓海さんはお義父さんとおとそを酌み交わしたりと 久しぶりの日本を満喫させていただいている。 蒼空は お祖母ちゃんと渚さんにずっと遊んでもらって嬉しそうに笑い声を上げていた。 夜ご飯も頂いて そろそろお暇を・・・・・って時に蒼空が寝てしまい 「蒼空君寝ちゃったから あんた達も泊まって行きなさいよ!」 えーと 蒼空が寝ても抱っこして帰ればいいだけの話なので大丈夫なのですが・・・・・・ とは とても私の口からは当然言えませんので チラッと拓海さんを見れば 明らかに嫌そうな顔で 「いや 帰るよ!」そう断っていた。 「えぇーーー!折角来たんだから もっと蒼空君と遊びたい!!」 不平不満満載のお義母さんが愚痴りだして 隣の拓海さんも お義母さんのお隣に座っていた渚さんも 冷蔵庫の前にいたお義父さんも耳を塞いでいる。 お義母さんの口からは機関銃のように 文句の銃弾が撃ち込まれてまともに食らっちゃった私は頭がフラフラして来た。 「ほら!虹渉さんも長旅の疲れと 蒼空の夜中の授乳で疲れてフラフラしているじゃない! ミルクだから夜の授乳は私に任せて 虹渉さんはゆっくりと休んで」 私がフラフラだったのは お義母さんの弾丸トークに殺られただけで 長旅疲れや育児疲れではありませんよとも言えずに 押し切られる形で 今夜はお世話になる事になってしまいました。
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