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翌朝。 俺らは 夕べ蒼空が母さん達と寝てくれたお陰でゆっくりと寝られた。 虹渉も ずっと夜中の授乳が続いて寝不足だったのだろう。 ベッドに入るとすぐに寝に入って 朝までぐっすりと眠っていた。 俺は 朝食の後に 父さんに相談してみた。   「虹渉さんは 今は単身者用のマンションなのか・・・・」 「うん。でも分譲だから 別に俺が入って咎められることはないだろうけど 問題は広さがね・・・・・」 「俺は ゆくゆくはこの家はお前に譲る気でいるけど 今はまだ渚も嫁に出していないしな。 それに 虹渉さんにも窮屈な思いをさせてしまうだろうから 何処か他に広めのマンションでも借りる方がいいかもな」 「そうだね~」 キッチンの方に目を向けると 母さんの手伝いでキッチン仕事をしている虹渉。 あんな事があったし 俺の親との同居も嫌がるだろうし 第一 ピアノが弾ける環境を作ってやらなくてはならない。
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