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恭司先生から 新たに連絡をもらったのは あの日から1週間経ってからだった。
『遅くなっちゃったけど 渉夢君と対面する日が決まったよ。
今週末の土曜なんだけど 大丈夫かな?』
今日が木曜日だから 週末の土曜日は二日後だ。
『私は大丈夫です。どちらで会えるのですか?』
『何処か喫茶店でもって思ってるんだけど いいかな?』
『はい、お任せします』
『じゃ 場所と時間が決まったら また連絡を入れます』
その後 半日経ってからの連絡では 午後1時に私達の実家のすぐそばの有名なカフェレストランでって事になったそうだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
週末土曜日。
拓海さんに連れて来てもらって実家近くの待ち合わせのお店に向かっている。
どういう話し合いになるかわからないからと 蒼空の事はお義母さんにお願いして連れて行くと
「そのまま泊めてもいい?」って聞かれたけど 悪いからお断りしようとしたら 拓海さんが承諾してしまった。
「さて 心の準備はいいですか?虹渉さん」
カフェレストランの扉の前で 後ろにいる私の顔を振り返って見て聞いてくれる。
「はい、大丈夫です」
2人で扉を開けて店内に入ると 既に 恭司先生と渉夢らしき男性が待っていた。
継母は連れて来てはいないようで その事がわかると 明らかにホッとする自分がいた。
まだ 継母にじかに顔を合わせる事は避けたかったから・・・・
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