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もう何度目かの頂点に達した拓海さんが 私の隣で呼吸を整えている。 私なんて 整えるどころか酸欠状態で金魚のように口をパクパクさせているし・・・ 先に 正常に戻った拓海さんが 「蒼空をお泊りさせて良かっただろう?」 ニタって笑って 未だに息も絶え絶えの私を引き寄せ 一人用の狭いベッドから落ちないように抱きしめてくれる。 1月の真冬に 未だに裸でいる私達だけど 私はうっすらと汗まで掻いていた。 そっと布団をかけてくれた。 惹き込まれるように 心地よい眠りの誘いを受けて目を瞑る・・・・ 次に目が開いた時 目に見えたものは小さい頃住んだ懐かしい実家で よちよち歩きの蒼空が庭を駆け回っている姿だ。 そばのデッキにあるウッドタイプの椅子と一体化したガーデンテーブルに 私が座り すぐ横のバーベキューコンロでは 拓海さんがお肉を焼いている。 それは夢か現実か・・・・・・・ 夢でも その夢はいつかきっと 現実に見られる光景だろう・・・・・ パパが私に願ったただ一つの事。       どんなにつらい時があっても         虹を渉り切りなさい       きっと 幸せが待っているから・・・・・・ パパ 私 虹を渉るよ。 そして 自分で拓海さんと蒼空を幸せにしてあげる。 幸せにしてもらう事ばかり考えて生きて来たけど 幸せは 自分で掴むものだもんね! 見ててねパパ、ママ。                                      
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