年下義姉 -週末の情事ー

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「あなたどうしたの 深刻な顔して」 「えっ 何でもないよ」 私はもう告白しなくてはいけないと思った 父にバラされるくらいなら 自分から言った方がマシだ ずっとこの考えはあったが お金で解決出来ていることで 安心しきっていたのだ ただ父と妹が会ってしまえば 状況がどう転ぶか検討もつかない もうすでに会っているのだろうか いやっ それなら電話が すぐにかかってくるはずだ 「今日ちょっと妹に会いに行くよ」 「突然どうしたの?」 「いやっ この間ちょっと相談に乗ってて」 「何の話?」 「旦那の弟が居候し始めたって」 「本当?」 「子供が出来たらって出て行くっていうけど その前に家にいたら・・・」 「そうよね」 「俺が行って話をしておけば 少しでも早く出て行ってくれるかもしれないし」 「多少ならお金も出してあげたら」 「ありがとう」 「アヤコさんにも早く子供が出来てほしいもん いろいろと話出来るしさ」 「そうだな」 妻が協力的で助かる あぁ でも真実を知ったらアヤコはもう私とは 縁を切ってしまうかもしれない 自業自得だ それでも仕方ない 最後の役目は父を妹から遠ざけてあげることだ 近くにいて幸せになれるはずがない 朝一で妹の家に向かった
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