リエゾン ナオミインタビュー

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「(ブッと吹く)感動って……まあ春樹らしくていいか(笑)」 「(気を取り直して)えーと、次の質問です――って」  ――何脱ぎ始めてるんすか、ナオミさんっ!  と、慌てて叫ぶ春樹など気にも留めずに、突然ナオミは座ったままチュニックをぬぎぬぎしだす。 「いやだって暑くってさ。……春樹も脱いだら?」 「てか、ダメそれっ! 一回着て、マジ、それもう一度着てください! (タンクトップにポッチが二つ浮いてるじゃないすか!)」 「えー、いいじゃん別に。それよりほら、春樹も脱いで、脱いでっ!」 「うわーっ、ちょ、ちょっとこっちに来ないでっ! ――てか俺を脱がすな、脱がすなぁっ!」  やめてーと、情けない悲鳴が聞こえた時にはもう、ナオミは強引に春樹のTシャツの裾を掴み、半ばむしり取るようにそれを脱がした。  そして春樹はイスから転げ落ちる。上半身まっぱで。 「ほら、そんなとこに跪いてないで、立って、立ってっ!」 「もうやだ……なんでこんな目に遭うんだ俺は……」 「(春樹の腕を掴んで)せーの、よっ……と。(立たせる)……春樹は軽いわね?」 「はあ……まあ、一応ドライバーなんで。体重には気をつけてますよ(太ると翔子にプロ意識が足りないってぴっぱたかれるし)」  転がったイスを直す春樹。その横でなぜかニヤニヤと春樹を見ているナオミ。とんでもない事を口走る。 「いい身体してるわね。……腹筋とその横の筋肉がボコボコに割れてるわ。……触ってもいい?」 「えっ? ……い、嫌ですよ――ってもう、嫌だって言ってるのに、やめて、撫でまわさないでえぇぇ――っ!」 「(さわさわさわさわさわさわさわさわ……)」
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