第2話 本文

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[2章] 突然の想定外。 「転職したい」「昔の夢を叶えたい」なら、かあさんはそれほど動揺しないで、受け止めることができたと思う。 力尽きて会社をやめると言った息子を受け止められず とまどい不安で言葉がでない。 おしゃべりかあさんはただおろおろと涙目で部屋の中をうろうろしていた。 かあさんは幸せな3人家族の主婦。 ゴミの分別もきちんとしていたし、お世話になった人にはお礼を、道で知り合いに出会うと笑顔で挨拶をした。 世間の人に迷惑をかけず、後ろ指さされることなく堂々と生きてきた。 かあさんの息子が出社しなくなって数日後、会社の上司から電話があった。 電話をとったのはかあさんで、 「ご迷惑おかけし、申し訳ございません」 ただただ謝った。
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