第2話 本文

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しかしかあさんの息子は、ギターやバイクに興味を示さず、 「スポーツはいいぞ」 という父親の言葉のせいもあって、イヤイヤ サッカー部に入って、朝練に出ていた。もともと無鉄砲な性格ではないから校則も破らず、少なくとも義務教育の期間はタバコも吸っていない。 近所の空き地でよくサッカーボールを蹴っていた。イヤイヤだったサッカーだけど結構うまくて、好きになっていたようだ。 順調に表街道を歩いている、 と思っていたかあさんの息子。 高校に合格し、大学も卒業した。 かあさんはお弁当や夕食、夜食も作った。かあさんが出かける日は、早めにそれなりの夕食を準備してか出かけた。デザートのお菓子も添えた。
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