第2話 本文

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「ここは国立のセンターで、いっさい禁じられているんですよ」 出て行くかあさんを、小池先生は玄関で見送ってくれた。 「よかったね、がんばったね」の笑顔ではなく 「それが人生ですよ」って苦しそうないつもと同じ顔で立っていた。 面談は最後でも、これからがかあさん家族の本番が始まる。     2話  了 追記:2020年6月記 『かあさん、オレ』の「オレ」は当時25才、今、「オレ」は40代になりました。もじゃもじゃカーリーヘアーの「かあさん」は70代です。 コロナの自粛生活でできた時間、「かあさん」はネットで偶然、ある男性の写真に目がとまりました。 写真の下に「臨床心理士 現〇〇技官 小池」と書かれています。 あの小池先生? そうでした。あの小池先生でした。 法務省管轄のその分野でトップの先生になっていらっしゃました。 先生のやさしさ、いただいた言葉の一つ一つがよみがえります。 その言葉を、やり取りを、エブリスタの作品に書き残しておいて本当によかったと思いました。 先生の写真を見ながら『かあさん、オレ』を読み返し泣きました。 先生に読んでいただきたいと思いましたが、厚かましくて言えません。 「エブリスタ・作品」検索で見つけてほしいです。 でも先生はあまりに偉すぎて、私が死んだらこのことを伝えてもらおうかな、などと考えてます。 とりあえず、『かあさん、オレ』を 小池先生に捧げます。        2020年6月
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