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全員、少し悩みながら書いて、箱に入れていく。
「集まったな~」
リーヤは箱をがしゃがしゃとふる。
「んじゃ俺が分けよう。」
「中は見ないでよ!?」
「見ねーよ。」
リーヤは後ろを向き、人ごとに紙を分けていく。
しばらくして、リーヤがこちらを向いた。
「んじゃあ誰から発表するか…」
「じゃんけんで決めましょ。公平だし。」
ソロンはやれやれ、という顔をしている。
結果。
アリア→リーヤ→ウェンディ→ソロン→ウィルの発表順になった。
アリアは悔しそうに拳を握っている。
「お前が提案したんだからな♪…じゃあ悪い方からいくか。」
「………う~」
リーヤは紙を広げ、読み上げていく。
「“暴力”」
「ちょっ…それあんたでしょ!!」
「“よく分からない”」
「…地味に嫌ね…」
「“すぐ照れる”」
「…そんなことないわよ。」
「“リーヤのしつけがなってない”…はあ!?」
「それは直さなくちゃね!!」
「んじゃ次良いところ…全部“絶対領域”だな。」
「はあ!!???ちょっ…何それ!!全部って…っ!性格関係ないじゃない…ばかあ~!!」
アリアはテーブルにふせってしまった。
そんなアリアを無視し、リーヤは続ける。
「次は俺か。えーと…“セクハラ”…“軽薄”…“うるさい”…“邪魔”……ひでー言われようだ…お前らなんか嫌いだ。」
文句を言いつつ、リーヤは続ける。
「次は良いところ♪“たまに良いこと言う”…“たまに的確な事を言う”…“明るい”…“たまに場の雰囲気の切り替えがうまい”…素直に誉めろ!!」
リーヤは紙をバシンとテーブルに叩きつける。
「まあまあ…次は私かな。」
ウェンディはリーヤをなだめ、先を促す。
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