消えぬ思いは、断ち切れん縁となって

謎の男子高生との出会い

「変なのに絡まれてツイてねーな」

スーパーの惣菜コーナーには目ぼしい商品も残っておらず、照史はボヤいた。
明日は休みだということもあり、惣菜の代わりに缶ビールを3本程買って今日のツイていない出来事からの釣り合いをとった。

「ちゃんと帰れたのかね」

やはり、妙なものに関わってしまうと忘れられない。
気になりつつも自分の住むアパートが近くなり、ズボンから鍵を取り出す。