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重い足取りでスーパーへと向かう道中、電柱の下で蹲る人影を見つけた。
近寄って見てみると近くの高校の制服を着た男子生徒だった。
「おい、大丈夫か?」
照史は駆け寄って声をかけると男子高生はゆっくりと顔を上げる。
綺麗な顔立ちをした男の子だったが血の気が引いたような青白い顔をしていた。
「貧血かな?立てるか?」
男子高生は照史の顔を見つめたまま動かなかったが立たせようと腕を掴むと
「大きくなったね」
と力無く笑った。
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