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それから、私は母方の祖母の家に引き取られた。
正月やお盆に顔を合わせる程度ではあったが、いつもニコニコして祖母は私たちのことを迎えてくれていた。
祖母の家に引き取られた時、「今日からここがあなたの家よ。遠慮なんかしなくていいんだからね。」と言ってくれた。
その言葉がなんだかとても気持ち悪く、滑稽なものに思えた。
それからの数年間、祖母は私をこれ以上ないくらいに愛情を持って育ててくれた。
学校もきちんと行かせてくれて、大学までの学費もしっかりと出してくれた。
学校の友達も、私の顔や腕に負った火傷のことについては触れず、ぎこちないながらもいつも通りに接してくれた。
進学してもそれは変わらなかった。みんな私を腫物のように扱う。
それなりに大きなニュースになったため、私のことはどこへ行っても周知のことだったようだ。
みんながみんな、私を気遣って優しくしてくれる世界。
なんて居心地が悪くて、気持ち悪いんだろう。
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