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私はそれは別に苦痛ではなかった。
きっと私の立場であれば、同じように好奇心を抱くだろう。
周りの人達が特別なわけではない。これが私の「当たり前」なのだ。
「大丈夫？」
誰かに話しかけられるたび、友達にそのように尋ねられるが、大丈夫もなにも私は何も感じてはいない。
「うん、大丈夫だよ。ありがとう。」
そう答える。
一般的に友達と呼ばれるこの人物は、ことあるごとに私を守ろうとする。
それが私への同情から来るものだとしたら、4年間もずっと大したものである。
数年間の間、私の視界から数値が消えることはなかった。
右側のカウントが残り少なくなっている人も沢山見てきた。
病院で私の担当をしていた看護婦さんのカウントが「3」になったときも、私は何も言わないで、いつも通りに治療を受けた。
その次の診察では違う看護婦さんが私の採血を行ったが、私は何も尋ねなかった。
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