第1章 捨てられた花嫁
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ひどすぎる……。 最後の言葉は、私の口の中で音になる前に霞のように消えていってしまった。 彼の選んでくれた豪奢で美しい純白のドレスも、清楚に結い上げた髪も、手の込んだ化粧も…。 一瞬で全てが無駄になってしまった。 残されたのは、たった一つの事実だけ。 《アルベルトに捨てられた》 「…………ごめん皆。もうムリ」
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