第1章 捨てられた花嫁

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「エヴァ!?」 「エヴァさん!!?」 必死に我を保とうともしてみたけれど、限界を通り越した私は顔面蒼白。 目の前の世界がぐらりと歪んで、頭から床に崩れ落ちた。 最後にゆがんだ視界に、義理父様と義理母様や、ものすごい形相の恩師様の顔が見えたけど、最後に黒い人影がこちらを見ているのが視界にかすめた様な気がした。 (あれ…?……??) あんな人いたっけ? なんて、考える暇もなかったのだけれど、黒い人影が、なぜか見覚えある気がしたのだ。 でも、そんな事はさまつな事。 (やっぱり、薬草に囲まれてる日々の方が一番幸せだ…) 私の意識はここでぷつりと消え、物凄い音をならせて頭を床に打ちつけたのだった。
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