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青年に促され奥の部屋に行くとソファーにすでに二人座っていた。彼もそこに座るよう言われた。
青年は彼らの前に立ち、軽く咳払いをした。
「では改めて、みなさんこんにちは。私がこの事務所のオーナーの、鷹野弘至といいます。以後お見知りおきを。
さて、今回助手を募集したところ、斯様に三名の候補者があがりました。まさか三人もいるなんて考えてなかったので、私も正直驚いています」
鷹野は穏やかな口調で語り続ける。
「だから、あなたたちが助手としてどれほどふさわしいのかテストをしてみます」
「テスト!?」
林崎は思わず声を出してしまった。
「はい、テストです」
鷹野は相変わらず微笑を崩さない。
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