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まだ、彼女とこうして肌を重ねて愛し合うようになってからは、数えるほど。
しかし忍が触れる度に、新たな彼女が生まれ、
彩るように、その艶やかさを増していく。
同時に、そんな彼女に、忍はどんどん溺れるように狂わされていく。
そしてこの夜、狭いベッドでピタリと寄り添い、
そんな事が素直に彼の言葉に乗った。
「那々ちゃん、益々キレイになってきたね」
「えっ……?」
まだ余韻の中なのか、トロンと忍の肩に寄せていた彼女の顔が、ふと上がる。
「もちろん、最初の頃は緊張もあっただろうから無理もないけど。
でも、それが消えてきてからは、いつも僕の方が狂わされる」
「ええぇ……?」
その言葉に、更に困惑をする彼女の腰を、忍はそっと引き寄せた。
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