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『ここはどこだ…』
蓮は身体を起こし部屋の中を見渡した。
『起きたか』
『……』
蓮は立ち上がり現れた雪也に目を向けた。
『抵抗されないように両手首は縛らせてもらったよ』
雪也は蓮に近づき蓮の顎を掴んだ。
『…俺に触れるな…』
『……』
雪也は蓮を壁に押し付け唇を重ねた。
『…んん』
『……』
激しく唇を重ねた雪也は唇を離し蓮を見つめると蓮の身体を掴み倒した。
『触るな…やめろ…』
蓮は衣服を脱がそうとする雪也の行動に抵抗しながら叫んだ。
『うるさいな』
雪也は手で蓮の口を塞いだ。
それから暫くして蓮は身体が動かなくなり抵抗を止めた。
『……』
『気持ちよくしてやるから』
雪也は蓮の衣服を脱がせ身体を重ねた。
『……』
蓮は顔をそむけ涙を流した。
『ああ…陽希もよかったがお前もいいな』
蓮と身体を重ね気持ちよくなった雪也はぐったりなり仰向けで倒れた。
それから暫くして向日葵と紅葉が雪也の気を追って現れた。
『蓮さん!』
紅葉は蓮に近づき支えながら身体を起こすと両手首を縛っている紐を外した。
『……』
『桜が待ってる帰りましょう』
『身体が動かないんです』
『……』
紅葉は魔法で蓮の裸の身体に服を着せズボンをはかせた。
そして紅葉は蓮の身体を支えながら立たせた。
『桜じゃなくお前らが来るとは思わなかったよ』
雪也は身体を起こし立ち上がった。
『どうして桜を困らせるようなことをするんだ』
向日葵の問いかけに雪也は口を開いた。
『ムカつくんだよ』
『ただそれだけのことでお前は…』
向日葵は雪也の胸ぐらを掴んだ。
『桜は知ってるのか、お前が陽希に惚れてたこと』
『何を言って…』
『惚れてるから、怒ってるんだろ』
『黙れ』
『桜が知ったら、どう思うだろうな』
『黙れ!』
向日葵は雪也の頬を殴り倒した。
『向日葵…やめろ…』
紅葉は蓮から離れ再び殴ろうとしている向日葵を止めた。
『……』
少しは身体が動けるようになった蓮は立ったまま壁にもたれた。
『どうしたんだ』
『何でもない…』
向日葵は紅葉から離れた。
『桜が待ってる、行くぞ』
『雪也にまだ話があるから、蓮さんを頼む』
『わかった』
紅葉は蓮に近づき蓮の身体を支えながらその場から消えた。
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