美しい神様

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ー桜公園ー 『ビックリしただろう…』 『本気なのか』 『あぁ、本気で蓮さんに惚れてる…蓮さんが乱暴されている姿を見たとき雪也を殺そうと思った…』 向日葵は怒りを桜の木にぶつけた。 『…向日葵…』 桜はじっと向日葵を見つめた。 『……』 向日葵は手を止め桜を見つめると口を開いた。 『お前に蓮さんは渡さない』 『向日葵…』 『陽希さんを失い俺は落ち込んだ…』 『お前…まさか…陽希のことも』 『あぁ、好きだった』 『……』 向日葵の気持ちを知った桜は言葉を失った。 『桜、本気でお前から蓮さんを奪い取るから』 『向日葵、雪也から蓮さんを守って見せる』 桜は真剣な顔で向日葵を見つめた。 『……』 笑みを浮かべると向日葵はその場から消えていった。 その頃、紅葉はシーズンに雪也が蓮を襲ったことを話していた。 『雪也が俺に会いに来たとき嫌な予感がしてた』 『シーズン様』 『桜は…知ってるのか』 『それは…』 『知ってます』 向日葵が現れた。 『陽希のようにならなきゃいいが』 『シーズン様、蓮さんは俺が守ります』 シーズンに頭を下げると向日葵はその場から消えていった。 『紅葉、向日葵はまさか』 『シーズン様も築かれましたか』 『何てことだ…紅葉、向日葵たちを頼む…俺は雪也を何とかする』 『わかりました』 紅葉はその場から消えた。 シーズンは目を閉じ集中し始めた。 『雪也、お前に話がある、聞こえたら私の部屋に来い』 目を開けふらついたシーズンは壁に手をあてた。 その時、雪也が現れた。 『俺に話があるって何ですか』 『お前はまた過ちをおかすつもりか…そんなに桜が嫌いなのか』 『嫌いです、だからあいつの大事なものを奪いたくなる…俺の喜びは桜の悲しむ姿を見ることだ』 『それで陽希さんが死んだ…蓮さんも殺すつもりか』 『陽希はバカなんだよ、男に乱暴されたぐらいで自殺するなんて』 『何だと』 雪也の言葉にイラッとしたシーズンは雪也に近づき頬を殴った。 『何するんだよ』 『男だって乱暴されたら傷つくんだ』 シーズンは雪也の胸ぐらを掴みながら言った。 『ムキになっちゃって、シーズン様、陽希に惚れてたんでしょ…』 雪也はシーズンの手を払い除け笑みを浮かべた。
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