第1章 オバタリアーン現る。

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第1章 オバタリアーン現る。

「最悪だ…この世の終わりだ。」 と、叫んだのは、人ではなく神だった。 神は、奇跡を起こさず、悪魔を生み出してしまった様だ。 「くそー!?何故こんな事に…… ミカエル!ミカエルはおらぬか!!」 苦虫を噛んだ様に、震える神は、自らの右手ミカエルを刺客に差し出すことに。 「はっ。」 「ミカエルよ!あのおばちゃんから、宝玉を取り返してこーい!」 「御意に……」 ミカエルが出動する事は、余程の事態。 神は焦っていた。 〝あんなおばちゃんに天の宝、マジックジュエルが渡ってしまうとは………。〟 悔しさのあまり、何度もテーブルを叩き、涙と涎を撒き散らす。 〝頼むぞ!ミカエル。 お前だけが頼りだ!!!〟 何故こうなったのか、それは3日前に遡る。
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