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そんな米子も洗濯と掃除はする。
旦那が帰ってきてからでは、太陽が沈んだ後になるし、夜、掃除をしようものなら、世間体が危うくなる為だ。
その日も米子は、洗濯したものをといれ、ベランダで干していた。
「今日もいい天気ねぇー。」
と、鼻歌を歌いながら、干していると上空より、キラキラ光るものが落ちてきた。
「あら?何かしら。」
米子がベランダから覗き込む様に空を見上げる。
空から降ってきたものは、なんと!サファイアらしき宝石ではないか!
「あらっ!?宝石じゃない!!ラッキー!!」
と身を乗り出し、宝石をキャッチ!
「やった!もうけ……あらっ!
あららっ!!
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
だが、ベランダが米子体重に耐えられる訳が無く、米子は、真っ逆さまにベランダから落ちていく。
〝助けてー!誰かぁ!!〟
と、思いながら目を瞑ると、脳内に響く様な声が聞こえてきた。
汝、我と契約し、力を得ぬか?
「えっ?
こんな時に誰よ!あんた!!
あれ?何これ、どうなっちゃったの?」
気づけば、世界が静止しており、米子は宙に浮いている。
汝、我と契約すれば、汝とかの者の命は助かるだろう。
「かの者って、あらっ?夢香ちゃんじゃない。」
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