第1章 オバタリアーン現る。

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そんな米子も洗濯と掃除はする。 旦那が帰ってきてからでは、太陽が沈んだ後になるし、夜、掃除をしようものなら、世間体が危うくなる為だ。 その日も米子は、洗濯したものをといれ、ベランダで干していた。 「今日もいい天気ねぇー。」 と、鼻歌を歌いながら、干していると上空より、キラキラ光るものが落ちてきた。 「あら?何かしら。」 米子がベランダから覗き込む様に空を見上げる。 空から降ってきたものは、なんと!サファイアらしき宝石ではないか! 「あらっ!?宝石じゃない!!ラッキー!!」 と身を乗り出し、宝石をキャッチ! 「やった!もうけ……あらっ! あららっ!! ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」 だが、ベランダが米子体重に耐えられる訳が無く、米子は、真っ逆さまにベランダから落ちていく。 〝助けてー!誰かぁ!!〟 と、思いながら目を瞑ると、脳内に響く様な声が聞こえてきた。 汝、我と契約し、力を得ぬか? 「えっ? こんな時に誰よ!あんた!! あれ?何これ、どうなっちゃったの?」 気づけば、世界が静止しており、米子は宙に浮いている。 汝、我と契約すれば、汝とかの者の命は助かるだろう。 「かの者って、あらっ?夢香ちゃんじゃない。」
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