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「これすごいわぁ!」
と、手に赤い宝玉には羽根の生えたワンドを振り回し、楽しげな米子。
これも魔法少女の力だ。
「便利ねー!
買い物に行く時便利だわ!」
と、ご満悦の様子。
その下では、少女が見てはいけないものを見てしまった様な表情で米子を見ていた。
「あっ!そうだった。
ちょっと!あんた!!
夢香ちゃんになにする気よ!!!」
ワンドを男に向け、怒鳴り散らす。
「ん?げっ!!!」
米子を見上げた男も驚き、唖然としている。
男の目線から見れば、グンセパンツのコスプレおばさんが宙を浮いている様にしか見えないのだから、悪夢をみているとしか思えないのだ。
「えっ?きゃぁぁぁぁ!!!」
男に気がついた少女は、手に握られていたナイフに気づき悲鳴をあげる。
「な……なぁぁぁ………なんだお前は!!」
「私かい?
私は………。」
名前を決めていなかったのか、慌てて今考える米子。
とっさに、思いついたのは、幼少の頃見ていたアニメのキャラ名だった。
「プリティ仮面よ!」
「プ……プリティ……。」
「仮面?」
仮面の要素が全く無かった。
そして、プリティと言うより、強そうだ。
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