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「たぁぁぁ!!!」
米子は、少女の前に飛び降りるとワンドを男に向け、怒鳴る様に言った。
「あんたね!
そのナイフで何しようとしてたの!?」
「うっ!うるさい!!
おばちゃんこそ!なんで格好してんだ!」
「仕方ないのよ!!
それより!夢香ちゃんに指一本触れてみなさい!
承知しないわよ!!」
「だまれ!おばちゃん!!
まずお前から始末してやる!!」
と、ナイフを手に男が向かってくる。
「ひぃ!!!」
と、米子は怯んだ。
実際、中身はおばちゃんなのだから、仕方ない。
〝どうしたらいいの?〟
と、思うとワンドが答えてくれる。
なんでも良い。必殺技の様に叫べ!
さすれば、汝の技となろう。
〝わ…わかったわよ。えーとえーと。〟
などと考えている間に、すぐ近くまで男が迫っている。
「おっ!おばちゃんバリアー!!」
「うわっ!!」
米子と男の間に、見えない壁が現れ、男が激しく飛ばされた。
「へ?」
「す…凄ぉい!!!」
と、背後で見ていた少女も驚き唖然としている。
「あんたがおばちゃんおばちゃん言うから、変な名前で叫んじゃったじゃない!」
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