第1章 オバタリアーン現る。

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「くそー!!! ふざけやがってぇー!!!」 と、再度ナイフを持ち襲い来る。 だが、要領を得た米子は、拳を握り叫びながら突き出す。 「おばちゃんバーンチ!!!」 「ぐおっ!!!」 見えない拳が男の腹にめり込むと、男は腹を抑え動きを止めた。 「くっくそー!くそー!!」 その隙を狙い、米子はスタスタと近づき、叫びながら男の顔を叩く。 「おばちゃんビンタ!!!」 「!!!?」 男の顎が外れ、ゴムの様に伸びると、ガチンと戻る。 その衝撃とショックで男は気を失った。 「やった!おばちゃんの勝利ぃー!!!」 と、少女は、米子の背後で大喜び。 米子も満更では無さそうに胸を張っていた。 だが、それで終わりではなかった。 まだだ!本体が出てくるぞ! と言うワンドの声にハッとなり、男をみると口から黒い靄の様なものが出ている。 「ほんと!しつこいわね! 夢香ちゃんは、早く帰りなさい。」 「う…うん! おばちゃん!頑張って!!!」 と、走り去る夢香の背を見送り、意識を男に戻す。 すると、黒い靄は、悪魔の様な青い顔のイケメンへと姿を変えた。 「あらやだっ! イケメンじゃなーい!」 「くっ!貴様の様なおばちゃんには興味などないわ! 我が名は、ロリコーン! 貴様を倒し、あの少女を我が物としてやる。」
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