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「この《26》は、アルファベットを意味していると思われます。Aから順に数字をふっていくと…あるワードが現れました。」
ホワイトボードにアルファベットを書いてその上に1から26まで数字を書いていく。
6-9-12-5
F I L E
8-9-18-1-11-21-14-1
H I R A K U N A
ファイル 開くな
「先生、斉藤くん、どう思いますか?」
「凄いよ永瀬君。ファイルを開くなというメッセージか。だけど永瀬君、誰に宛てたものなんだろうね。」
「彼女に伝えたかったのか、その辺はまだわかりませんが…ファイルと聞いて何を思い浮かべますか?」
「パソコンですか?」
「素晴らしい!斉藤くん!その通りです。思い出してください。路地裏の怪しいネットカフェ。」
「うわぁ!嫌だ!俺は嫌だよ!永瀬君!」
「まだ、何も言ってませんよ。ねえ、斉藤くん!」
何だか…永瀬さんの目がキランっと光った気がした。うわっ、僕も松田さんと同じ事を言いそうになった。
「斉藤くん!永瀬君のトーク術には気をつけて。」
「先生!誤解を生むような言い方はやめてくださいよ。斉藤くん、大丈夫ですよ。先生と斉藤くん、おふたりとも僕が守りますから。」
「ほらっ、それ、それっ!怖いからっ!斉藤くんだってそう思うでしょ?」
なんだろう、本当にこの人達は。
なんていい人達なんだろう。僕、一生懸命に仕事します!
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