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松田さんと永瀬さんのやり取りを見ていると、容赦なく僕にも飛んでくる。
「斉藤くん!何、笑っているんですか。」
「いえ!笑ってません。」
「ぶはっ。斉藤くん、可笑しいよね。まったくお前達は、またやってんのか?」
編集長が入って来た。
「だって、編集長。永瀬君がまた企んでるんですよ。俺は嫌だからね。」
「だから、先生、まだ何も言ってませんよ。」
「大変だなぁ~斉藤くんも。ねえ。」
編集長が僕の顔を見て笑顔で言う。えーっ!僕は何と答えれば正解ですか?
「ぶはははっ。すまない、すまない。斉藤くん、そこは大変ですでいいんだよ。」
心を読まれた?僕が分りやすいのか…編集長がただ者ではないのか…はい、両方ですね…。
「まったく何が大変なんですか、編集長。先生も斉藤くんも、ちゃんと聞いてくださいね、いいですか?」
「聞くけど、先に言っておくよ。俺は嫌だからね。」
大人げない松田さん出現中です。でも、たぶん僕も嫌だと言ってしまうかもしれない予感がする。
「編集長、説明ここまではいいですか?じゃあ先に進みます。
ファイルを開くなという事は、見てはいけないファイルがあるという事です。
じゃあ、そのファイルはどこにあるのか!
可能性があるとしたら…。
失踪者の共通点は?
そうです!居なくなる数日前に全員が立ち寄った場所。それはネットカフェ。」
永瀬さんが僕達を見てニンっと笑った…。うわっ…これって…まさか、松田さんのいう嫌な予感てやつですか…。
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