第1章

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急いで社に戻りUSBを確認する為に会議室へ行く。 「編集長、もし、これが思った通りの動画なら危険なので僕の肩に捕まっていてください。」 永瀬がこんな事を言うという事はガチなやつだ…。 「では、開きます。」 カチッとクリック音が響く。ざわざわと話し声が聞こえた…。 こ、これが…人形の座談会…。 クックックックックッと不気味な笑い声と日本人形の口元が動いているのがわかった。数十体の日本人形の口元が一斉に動いている。これは怖すぎるだろ。 「あっ!」 声をあげた瞬間、永瀬が画面を閉じた。 「編集長、見ましたか?気づきました?」 「ああ。見た。人形を仕切っていた人形…あれは菊野様…。」 「まずいですね…。この動画を最後まで見たら危険なのでこれ以上は見ません。」 USBを抜くとビニールに入れ、小さくビニールをたたむとテープでとめた。更にビニールに入れ中に塩を入れる。何とも…奇怪な…。永瀬はビニールをたたむとまたテープでとめた。それを二度繰り返す。 「編集長、一度、病院に戻りましょう。先生と斉藤くんが気になります。」 「わかった。」
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